ママの愛って深いんです。
深海よりも。宇宙よりも。
でもね、時々爆裂すぎるんです。
そんなママと、奇跡尽くしの坊やの物語。注)実話
って感じ。
1963年のパリ。
6人兄弟の末っ子として生まれたロラン君は、生まれつき内反足と言って足が不自由な体。
一生立って歩くことはできないとお医者さんに言われちゃいます。
でもママだけは信じない。
「ロランは絶対立って、幸せな人生を送るの」と。

そしてママは駆け巡る、あらゆるお医者さんの所へいって診断してもらうの。
でも結果は一緒。
で、どうするか。
神頼み。
火事になるんじゃないかってくらいローソクに火をつけまくって、
いろんな伝説の聖人に、毎日祈る。ロランの足を治してって。
でもやっぱり無理って時に、
同じような症状の子を治したことあるっていう人に出会う!
これが1つ目の奇跡ね。

ただし、治すためには、コルセットと足をひっぱる紐みたいなのをつけて、
1日中ベッドで過ごさなきゃいけない。
そんな退屈な日々の中で出会ったのが、
TVから流れてくるシルヴィ・バルタンの歌。
一家全員がシルヴィ・バルタンファンになっちゃう。
ロラン君の読み書きもバルタンの曲で勉強する。
歌詞で単語を覚えて、旋律で発音を勉強するっていう
「バルタン学習法」
この作戦が見事成功し、なんとロラン君は歩けるように!
もう最高! 2つ目の奇跡ね。
でもここからがこの映画のすごい所なの。
ロラン君は、ただのシルヴィ・バルタンおたくじゃ終わらない。
あまりにもシルヴィ・バルタンに詳しいからって、
彼女に直接インタビューする役に抜擢される。
憧れの人に直接会っちゃう。
きました!3つめの奇跡。

一方、ママの方は相変わらず爆裂で、ロラン君の幸せな人生のためにと必死なの。
バレエダンス教室に通わせた、かとおもうと、
将来お金に困らないようにって、弁護士の勉強をさせる。
ママの甲斐あってロラン君、弁護士として成功します。
しかし!強烈すぎるのママの干渉に、さすがのロラン君も辟易。
ママにもう干渉しないでくれ!って突き放すのね。

でもやっぱり深いのよ。
ママの愛って。息子の臍の緒感情って。
そしてロラン君もママありきの人生だったから
いざ一人になると、次、何をやれば…になっちゃう。
その後、2人の距離感がどうなっていくかは
皆さんの目で確かめて!

最大のミラクルは、これが全部実話ってことよ。脚色一切なし!
で、シルヴィ・バルタンも登場します。
それもちょっとしたカメオ出演ではなく、しっかりと物語のキーパーソンとして。
そこが次のミラクルにつながっていく。

すごくテンポのいい映画。
笑いあり、涙あり、ミラクルの連続。
ただママはね、息子といつまでも臍の緒がついてると勘違いしちゃうのよ。
でも息子には人間として一人の人格がある。
ミラクルだけじゃなく、ママ卒業、息子のママ離れも考えさせられる逸品です!
タイトル : 『ママと神さまとシルヴィ・バルタン』
2026年5月15日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー
© 2024 GAUMONT – EGÉRIE PRODUCTIONS – 9492-2663 QUÉBEC INC. (FILIALE DE CHRISTAL FILMS PRODUCTIONS INC.) – AMAZON MGM STUDIO
配給 : クロックワークス
監督:ケン・スコット
原作:ロラン・ペレーズ
撮影:ギヨーム・シフマン
音楽:ニコラ・エレラ
出演:レイラ・ベクティ、ジョナタン・コエン、ジョセフィーヌ・ジャピ、シルヴィ・バルタン

