Film OXANA 裸の革命家・オクサナ

『映画 OXANA 裸の革命家・オクサナ』闘争、芸術、そして孤高の美学。彼女の名前はオクサナ・シャチコ



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こんなにも過激で純粋で、そして繊細な女性がいたなんて!!

私の中で忘れていた部分に炎が灯った気がしたわ。


© 2024 – Rectangle Productions – 2.4.7. Films – Hero Squared – France 3 Cinéma – Tabor Ltd

自分の信念を表現するのって難しいわよね。

でも彼女は、全身を使って、自分の美意識も使って、

全てを曝け出したのよ。



彼女がウクライナで立ち上がったのは、

ロシアの侵攻が始まる十数年前のこと。

女性蔑視や、政治腐敗に対する怒りをぶつけたの。

頭には花冠。トップレス。胸にはスローガンを書いて。

どんだけ? どんだけ勇気があればできるの?



彼女の名前はオクサナ・シャチコ。



© 2024 – Rectangle Productions – 2.4.7. Films – Hero Squared – France 3 Cinéma – Tabor Ltd

イコン画のアーティストとしてお金を稼いでいたわ。

でもね、受け取るのはいつも契約より低い額。

いわゆる男尊女卑よね。

ありえなくない?

でも2008年のウクライナでは、それが当たり前だったのよ。


だから彼女は闘うことを決めた。

フェミニスト活動団体【FEMEN (フェメン)】を結成して。


© 2024 – Rectangle Productions – 2.4.7. Films – Hero Squared – France 3 Cinéma – Tabor Ltd

警察に捕まっても、正体不明の人物に拉致され拷問を受けても。

闘いの花冠はとらなかった。


彼女をそこまで突き動かしたのは何だったのかしら。

あまりの男尊女卑に憤慨して?

政治と宗教の癒着に抗議して?


そんなモノじゃないと思う。

女性である自分自身の尊厳を守るため。

自分が貫く美学を表現するため。

だったんじゃないかと私は思うの。


© 2024 – Rectangle Productions – 2.4.7. Films – Hero Squared – France 3 Cinéma – Tabor Ltd


映画の筋書きを書こうと思えばいくらでも書ける。

でもひとことで言えるわ。

自分の信念を貫くため、立ち上がった裸の革命家の

葛藤と孤独と芸術を描いた作品です。てね。


抗ったのは時の政治であり、家父長制度であり、女性蔑視。

そしてなにより、見て見ぬふりをする世間に対してよ。



ウクライナで革命を起こし、

彼女はフランスに亡命して芸術に没頭した。

彼女が革命を辞めたわけじゃなく、

革命(同志)が彼女を放り出したのよ。

「あなた独特の美学にはついていけないわ」と。

それほどオクサナは、みんなが考えるほど単純じゃなくて、

過激で、芸術家で、思考派だったのよ。


© 2024 – Rectangle Productions – 2.4.7. Films – Hero Squared – France 3 Cinéma – Tabor Ltd


この作品のすごいところは2つあるわ。

ひとつは映画の構成。

革命家の話をするなら、

順を追って物語にすればいいわよね。

でも違うの。

ウクライナでの革命シーンと、

フランスに亡命してから芸術に没頭するシーンが

交差してでてくるの。


これってかなり冒険的な構造でね。

よーく見ておかないと

観客は置いてけぼりにされちゃうじゃない。

アレ?今、私どっちのオクサナを観ているの?って


だけどこの作品に限って言えばその心配はない。

だって、徹頭徹尾、オクサナの美学と信念が

彼女の内面を通して描かれているからよ。

むしろそれがどんどん強調されていくような感触を覚える。


© 2024 – Rectangle Productions – 2.4.7. Films – Hero Squared – France 3 Cinéma – Tabor Ltd

そしてもう1つは、オクサナを演じた

アルビーナ・コルジさんが本当のウクライナの人ってこと。

そして初主演なのに、この上なく

強烈なオクサナを演じきっているってところ。



31歳で自死を選んだオクサナが遺言のように語った

「YOU ARE FAKE」(お前は紛い物)の解釈。

監督は、人権を踏みにじる独裁者に無反応な世界へ向けた叫びであり、

個人の名声を優先し、集団の戦いを軽視する人々への批判でもある。

って答えている。


私には、どうしてもオクサナ・シャチコ自身への

呪いの言葉のようにも聞こえたのよね。

どんだけBODYをキャンバスにして

色を塗りたくっても、本当の自分がもう何者かわからなくなってしまった悲鳴。

そんな気がするんだけど。

観てみて。

あなたならどう思うか。


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タイトル:『OXANA 裸の革命家・オクサナ』

監督:シャルレーヌ・ファヴィエ 脚本:シャルレーヌ・ファヴィエ、ダイアン・ブラッスール、アントワーヌ・ラコンブルズ

出演:アルビーナ・コルジ、マリア・コシュキナ、ラダ・コロヴァイ、オクサナ・ジュダノワ、ヨアン・ジメル、ノエ・アビタ

2024 年/原題:OXANA/制作国:フランス・ウクライナ・ハンガリー/104 分

© 2024 – Rectangle Productions – 2.4.7. Films – Hero Squared – France 3 Cinéma – Tabor Ltd

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