【エッセイ: 2019年アラフィフの悪あがき反省会】 携帯のない年越しで思ったこと 〜職探しでぶっ倒れの巻〜

【エッセイ: 2019年アラフィフの悪あがき反省会】

 

携帯のない年越しで思ったこと  〜職探しでぶっ倒れの巻〜

 

 

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携帯を忘れてしまった。

 

我が家では、年末からの年越しを、南箱根の山中でひっそり過ごすのが恒例で、

 

2019年の暮れも変わらず、富士山を目指して東名を西へと走っていた。

 

ちょうど横浜青葉を過ぎたあたりで、ハッと気づいた。

 

家で充電しっぱなしだったと。

 

 

時すでに遅し。

 

都心を過ぎて戻る気にもならず、私は携帯のない年越しをすることになった。

 

3日3晩、LineもTwitterFacebookもない。

 

寝泊りするのは山の中。光回線WiFi、電話回線すらない通信の乏しい場所だ。

 

愕然とするより、呆気にとられた。

 

 

「あぁ携帯のない年越しか。。。」改めてしみじみと思った瞬間、別の衝動に駆られた。

 

 

「書けよ!いい加減!」

 

 

思いっきりビンタをされた様な、

 

両肩をぶんぶん揺さぶられた様な、

 

ふっと我に帰るような、、、

 

ともかく、ここ数ヶ月の鬱憤が数秒だけ抜ける感じがした。

 

 

何故だろう。止まっていたモノが動き出す様な衝撃と共に、

 

書きたくて、本が読みたくて、それが思いっきりできそうな気がして嬉しくなった。

 

 

 

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思えば、2019年の11月11日に映画コラムをUpして以来、

 

2ヶ月近く全くブログを更新していなかった。

 

何も書いていなかったわけではない。

 

書いていたし、準備や研究もしていたけれど、公開する気がなかった。

 

 

というのも、なんだか拷問の様な年末を迎えていたからだ。

 

 

 

私は、早くライター復帰がしたくて焦っていた。

 

もっと正確に言えば、社会復帰がしたかった。

 

 

2019年春に長男が小学校に入り、グンと手がかからなくなったのだから、

 

家でプラプラせず、自分の小遣いくらい自分で得たいという思いが募った。

 

 

とりあえず週3日ぐらいのバイトでもするかと思いついたが、

 

そう易々とオフィスでの職が得られる年齢ではない。

 

アラフィフで、ブランクありまくりのオバさんは、

 

あっという間に門前払いを喰らった。

 

 

ならば、やっぱり自分で書いたモノでお金を稼ぎたい。

 

できれば2019年中になんとしてでもライター復帰したい、そう思った。

 

アラフィフが、本当の50(フィフティ)間近になってしまう前に、

 

子育てだけではない、自分の人生の指針みたいなものが欲しいと、2019年に固執していた。

 

 

それで、書く内容も映画ばかりに拘らず、

 

女性のライフスタイルや、人生論、人物考察ドキュメントなど、

 

幅を広げ触手を伸ばした。

 

 

8月の終わり、9月ごろには3つ4つのクラウドソーシングに登録し機会を伺った。

 

ただ待っているだけではいけないと、

 

ここぞと思うサイトや雑誌のweb版の編集部へ、

 

企画書を作ってはサンプル記事を送ったりしていた。

 

 

【ブログ: 型にハマってみることの是非】「続・アラフィフライターの職探し活動日誌」


shizcapro.com/frastrich

 

 

11月11日の映画コラムは正にその遺物で、

 

ボツになったサンプル記事をUpしたものだ。

 

 

エージェントから着信するスカウトメールはどれも専門外だったり、

 

べらぼうに単価が安い仕事だったりして、躊躇した。

 

 

一方で、自分から企画を持ち込んだところは、

 

良くてサンプル記事再提出を依頼されるくらいで、

 

それも毛色が違ったのか仕事までは届かず空振りばかりだった。

 

 

そして、コトは起きた。

 

 

にっちもさっちも結果の出ない職探しの旅に、私の心と体が悲鳴をあげ始めたのだ。

 

 

断られ、拒絶され、成果が望めない毎日を過ごしているうちに

 

鬱々としてしまい、身体が動かなくなってしまったのだ。

 

 

心身の健康とは何物にもかえがたい。

 

身をもってひしひしと感じたのは、ちょうど12月に入った頃だった。

 

 

一日中横になっていないとどうにもならないほど辛くなった。

 

 

体力、気力の急降下。

 

 

ついには、次男の幼稚園の送り迎えが出来なくなり休ませてしまい、

 

長男の小学校の保護者会もドタキャンしてしまった。

 

 

精神の衰えとは凄いもので、

 

頭痛、腰痛、吐き気に食欲不振、不眠にも襲われた私は、

 

1週間で体重が4kg減ってしまった。

 

というか、体重を減らしたくて足掻いていたくせに、

 

鬱状態になったらあっさり落ちていくのに驚いた。

 

 

書きかけのサンプル記事にも手が動かなくなり、

 

数週間、ピタリと動作が止まってしまった。

 

 

これはマズい。体力だけでも取り戻さねば。

 

なんとか食べ物を口にする様になり、

 

ベッドから這い出て次男の送り迎えをしているうちに、体重からまずは戻った。

 

 

すると、季節はすっかりクリスマスから年末へと足早に過ぎて行き、

 

私の職探し熱は冷え切り、もう一度立ち上がろうという気力すら無くなってしまっていた。

 

 

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そんな折、またもやスカウトメールの着信音が鳴った。

 

見れば、映画レビューの話だった。

 

 

自分の中では、映画からもっと広い分野へと心を動かしていただけに、

 

映画レビューか、とは思ったが、専門分野でレギュラーの仕事が得られるなら有り難い。

 

喜んで引き受けよう、どんな映画の記事を書こうかワクワクもした。

 

 

年末まであと1週間ちょっと。ギリギリで年内ライター復活の足掛かりを見つけたと思った。

 

 

ところが、どうやらツキの神さまに見放されたのか、この依頼も契約寸前で泡と消えた。

 

 

こちら側に提示されたのは、映画レビューというカテゴリーと、

 

1本単価の金額のみ。(しかもまたまた安価)

 

 

どんなサイトで、1本あたり何文字書くのかわからない。

 

このままでは仕事に取り掛かれないと、詳細の聞き取りメールを送ったが、

 

とにかくポートフォリオを送って契約してくれの一点張りだった。

 

 

一応、職務経歴書とライター歴の分かる物、

 

プラス現在閲覧可能なコラムのURLを添付して送った。

 

 

書類は速攻で合格し、採用となったが、それでもなお、

 

どんなサイトで、1本あたり何文字なのか、内容のトーンの話は一切出てこない。

 

 

これでは契約のハンコが押せない。

 

(古い言い方だ。今時はサインか、契約ボタンをポチるだけか)

 

 

私はこれまで得た最低金額(文字単価や、文字数による一本の記事単価)を

 

交渉テーブルにあげた。

 

そして、大幅なキャリアダウンは避けたい旨を明かした。

 

すると、それでは希望に添えないと、短文の“今回は見送りメール”が先方から届いた。

 

結局、どんなサイトの(会社の名前すら匿名)、

 

どんな映画レビューの仕事だったのか、未だ解らずじまいだ。

 

 

良かったのか、悪かったのか、、、もはや省みる能力は失っていた。

 

“ご検討に感謝”の締めくくりメールを返す余力もなかった。

 

 

私が頑固過ぎるのか、半分サギみたいな仕事に合わずに済んだのか、、、

 

もうどっちでもよかった。

 

 

そうやって迎えた12月29日。

 

 

私は、携帯を忘れてしまったのだった。

 

 

 

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