
3 ⽉ 19 ⽇から 22 ⽇まで開かれていた第 33 回フランス映画祭 2026。
今年から会場が横浜から渋⾕に移転。
渋⾕カルチャーと⼀体となって、活気あふれる映画祭に⼀新された感じがしたわ。
今回は、フランス映画を代表する巨匠から、
キラ星の如くデビューした新⼈監督まで、総勢 14 ⼈。
豪華な⾯々が来⽇しました。

オープニングセレモニーが⾏われたのは、なんと渋⾕のセルリアンタワーにある能楽堂!
ひとりずつ監督が呼び込まれるんだけど、
揚幕があがって、橋掛りって呼ばれる廊下をしずしずと歩いて舞台に登場するのね。
それがみんなフランス⼈っていう、なんとも粋な演出に思わずニヤリ。
中でも⼀際注⽬を集めたのは、フランス映画界のミューズ、ソフィー・マルソーさんとその⼀⾏。
新作『LOL 2.0(原題)』を撮ったリサ・アズエロス監督と、
出演したタイス・アレッサンドランさんと3⼈列をなしての登壇。

セレモニーでは、映画紹介とご挨拶だけだったので、
3 ⼈のコメントをいただくことはできなかったの。
と、そこで終わらせないのが、このサイト。

しっかり『LOL 2.0(原題)』のメガホンをとった
リサ・アズエロス監督のインタビュー、敢⾏してまいりました!

まずは、映画紹介。
それは 2008 年の映画に遡ります。
パリの⾼校に通う 10 代の少⼥ローラ(あだ名は LOL=ロル)。
⽗親と離婚した⺟親アンヌと暮らしているのね。
彼⽒と喧嘩。別れる。で、元彼の親友と付き合う。
とまぁティーネイジャーの⻘春真っ只中。
お年頃のローラちゃんは、⺟親のアンヌを頼ったかと思えば、そっぽ向いたり。忙しい。
でも最終的には、アンヌとローラは深い⺟⼦の絆を再確認する。
っていうのが『LOL 愛のファンタジー』という映画でした。
⺟親アンヌを演じたのが、ソフィー・マルソーさん。
当時は、ソフィー・マルソーさんが⺟親役をやるなんて!!って驚きとともに話題になったものよ。
ローラをクリスタ・テレットさんが好演。
傷つきやすいティーンを繊細に演じていたわね。
とにかくフランス本国では、このヒューマン・コメディが⼤ヒットしたの。
その『LOL 愛のファンタジー』の続編が、17 年ぶりに発表された『LOL 2.0 (原題)』といわけ。

『LOL 2.0』はどうゆうお話かというと…
55 歳になったアンヌは、⼦供たちが独⽴し、⾃由気ままに⽣活していたの。
そこへ、娘のルイーズ(ロルの妹ね)が、仕事と恋愛に挫折して帰ってきたものだから、あら⼤変。
さらには、息⼦のテオから Baby が誕⽣するとの知らせが。
アンヌはおばあちゃんになるってことに。
つまり、アンヌを演じるソフィー・マルソーさんがおばあちゃんになっちゃう!?って話なわけです。
世代間の衝突。変化する夢。
⼈⽣思い通りには進まないけれど、みんな少しずつ成⻑するのよね。
今回も⼼温まるヒューマン・コメディに仕上がっていました。
そこで、フランス映画祭で来⽇した、リサ・アズエロス監督に、
撮影の裏話から、監督の人生論まで。たっぷり聞いちゃいました。
Q.そもそもなぜ続編を作ろうと思ったのでしょうか。
リサ「シリーズを制作して欲しいってオファーがあったのよ。
でもそれは TV 向けのシリーズだったの。
私は、映画向けの続編なら作るわ。って答えたのよ」
Q.続編を作る時からアンヌ役は、ソフィー・マルソーさんって決まっていたの︖
リサ「全く逆。ソフィーが承諾してくれるかどうかわからないまま脚本を書き始めたの。
その脚本を彼⼥に⾒せたところ、快く承諾してくれたわ」
リサ「そしてこの脚本を書いていた時、
まさか⾃分がおばあちゃんになるなんて考えもしなかったんだけど、
実は、撮影中に娘が妊娠していて、10 ⽇前(インタビュー時)に祖⺟になったの!」

Q.えぇぇ! まさにアンヌの⼈⽣そのものですよね
リサ「確かに。私はおばあちゃんになるのって嫌だったんだけど(笑)
⾚ちゃんは⼤好きだったわ。
でもそれよりも、⾃分の娘が⺟親になったということが⼀番嬉しい。
⺟親になったことで、娘も私がかつて娘の⺟親だったってことを理解してくれると思うの。
⾚ちゃんへの愛を感じることで、私が娘にも同じ感情があったんだってってね」
Q. 『LOL 2.0』の話にもどりますね。この作品のテーマについて教えてください。
リサ「⼈⽣を再選択しなくてはならない。その瞬間について伝えたかったの。
娘は 20 歳を過ぎて、どんな⼈⽣を送りたいかを決めなければならなかったし、
アンヌは 55 歳になって、⾃分が望む⼈⽣の再選択に迫られる。
⺟⼦ 2 ⼈とも⼈⽣の新たなステージに向かう、その瞬間を描きたかったの」

Q.前作に続き、今作でも⺟親と娘の絆についてとても丁寧に描かれていますよね。
リサ「映画の中で『お⺟さんと娘でいられてよかった』『お⺟さんがいてくれてよかった』
ていうシーンがあるの。その瞬間って必要なの。
また前に進むためにはね。再びつながり直すことが必要だったりするのよ」
Q.アンヌもそうですが、フランスの⼥性ってバイタリティがありますよね。
年齢関係なく恋愛するし。その若さの秘訣ってなんです︖
リサ「うーん。どう⾔えばいいんだろう。⾃分のために⽣きるってことかしら。
⾃分⾃⾝を忘れないこと。
⾃分の夢が何なのか⾃問してそれを実現しようとすること。
たとえ、他の⼈が賛成しなくても、あなた⾃⾝が選ぶべきなのよ。
何が⼀番楽しいかってね」
Q.最後に、私のサイト恒例の質問なんですが。「映画が監督の⼈⽣にくれたもの」って何ですか︖
リサ「映画を創っている私にとって、映画は、⾃分の⼈⽣を分かち合う喜びなの。
なぜなら、私の映画は私の⼈⽣を語っているから。
つまり、⾃分の⼈⽣を分かち合う喜びが、他の⼈たちの助けにもなっているのって素敵よね」

リサ・アズエロス監督ありがとうございました!
⼈⽣は選択の連続ですもんね。
その時に⾃分の原点、家族のもとに戻って再選択の道を考えるのって、
とても素直な⾏動よね。
監督が伝えたかったメッセージ。
それは、 「SNS やスマホを⾒て他⼈と⽐べたりするのは、とても不幸を⽣むってこと。
本当に⼤切なのは、家族を築くこと。
あるいは家族のもとへ戻ること。
そうすることで、内にも外にも強固な絆を持てるようになるわ」って。
家族って、不思議な縁で集まる集合体だし、お互いを思いやりながら⽣きるのって
実は⼤変かも? だけど、ふとした瞬間に家族っていいものよねってセンチメンタルになること、あるわよね。
それにしてもアズエロス監督、おばあちゃんに⾒えないーーーー。
明るくて前向きで、⾃分の⽣き⽅に信念を持っている監督の娘さんもお孫ちゃんも、とても⼼強いわよね。
■名称:第33回フランス映画祭 2026
■期間:2026年3⽉19⽇(⽊)〜3⽉22⽇(⽇)
■会場:Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、ユーロライブ
■コピーライト:(C)2026 Unifrance
主催 :ユニフランス
共催 :在日フランス大使館 アンスティチュ・フランセ
特別協賛 :アニエスべー
オフィシャルパートナー :東急ホテルズ
特別協⼒ :Bunkamura
協力:ユーロスペース、一般社団法人渋谷MICE協会、一般財団法人渋谷区観光協会
後援:渋谷区
公式HP :https://www.unifrance.jp/festival/2026/
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