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酪農青年のリアル。
でも、ただの牧歌的な作品じゃないわよ!
観れば、知れば、驚きの連続なの。

主人公は18歳のトトンヌ。
親友とパーティー三昧の毎日を送ってた。
ところが突然父親が不慮の事故で帰らぬ人に。
残されたのは、7歳の妹と古びたチーズ工房。
どうするトトンヌ!?

悲惨な運命を背負ってしまった青年の話なのね。
って思うでしょ?
全然悲観的じゃないの。

チーズコンテストの賞金が3万ユーロと知ったトトンヌは、
無謀にもチーズ造りにチャレンジする。
もちろん素人よ。
でも本気で賞取る気満々。
親友たちも、なんだかんだ言いつつ黙々と手伝う。

そのズッコケダメさ加減が青春じゃん!って感じの作品なのよね。
ところで、何がただものじゃないかって点なんだけど。
驚きその①
出演者全員演技経験ゼロ! なのにこのクオリティ!

トトンヌを演じたクレマン・ファヴォーさんは、養鶏場で働く18歳。
恋人役のマリー=リーズを演じたマイウェン・バルテレミさんは、
酪農を学ぶ学生だったそうよ。

監督とキャスティングディレクターが、
本当にフランス東部のジュラ地方に行って、
農業見本市やカーレース場で演者をスカウトしたらしいわ。
そりゃ、酪農風景に溶け込むリアルさは本物。
何より演技経験ナシだったとは思えない完成度の高さがスゴイ。
驚きその②
カンヌ国際映画祭で賞賛! 口コミで100万人の動員!

母国フランスで公開された時は、わずか231館でのスタート。
それが、じわじわ人気を集め、最大848館まで拡大。
100万人を動員するロングラン作品になったそうよ。
確かにフランスはEU最大の農業国っていわれているから、
農村を舞台にした作品には親しみがあったのかも。
にしても、サプライズヒットなのは間違いなし。

本作が、初の長編映画となるルイーズ・クルヴォワジエ監督。
彼女自身もジュラ地方の小さな村出身。
トトンヌたちは、自分の村にいた仲間のような存在と語っているわ。
だからよね。
若者たちはみんなとてもチャーミングで愛おしく切り取られているのよ。

「ホーリー・カウ」って「マジかよ!」みたいな表現なんだって。
日本でも「ホーリー・カウ」なミラクルヒットになるのか注目ね。
観れば、コンテチーズが食べたくなるわよ。
タイトル:『ホーリー・カウ』
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10月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開
