aka.Black & White
マックG監督の痛快アクション・ラブコメディ『Black & White』
公開直前まで良い子は見ちゃダメ!?なR指定だった!
クリス・パイン、トム・ハーディのイケメン俳優2人がCIAの諜報員に扮し、 1人の女性を巡って職権乱用のスパイ合戦を繰り広げる、マックG監督の新作『Black & White/ブラック&ホワイト』。 終始キレのあるアクションとウィットに富んだセリフの掛け合いで、ラストはスカッとする作品なのだが、 全米では、公開直前までR指定(17歳以下は保護者の同伴が必要)か否かでちょっとした話題になっていた。
たまたま好きになった彼女がドンかぶりしてしまったCIAの凄腕コンビFDRとタック。 ターゲットの女性ローレンを口説き落とすのはどちらか、 最高の相棒が最強の恋敵となって前面戦争をおっぱじめる。 CIAの精鋭部下まで巻き込み傍受に偵察、 最新鋭の武器を使ってデートの横やりを遂行。 ローレンが選ぶのはFDRかタックか、 エスカレートするスパイ合戦の裏では、 2人への復讐を目論む国際的犯罪組織の男がヒタヒタと迫っていた。
映画『チャーリーズ・エンジェル』を手がけたマックG監督らしく、 とにかくスピーディーで快活、 最高にカッコ良くて面白いアクション・ラブコメディに仕上がっている。 この作品が全米で公開されたのは2012年2月。 実は公開直前になっても、TV広告に「まだレイティングされていません」と、 おことわりが入っていたほど、R指定になるかどうかで揺れていたのだ。
アクション映画なので派手にドンパチするシーンは豊富にあり迫力満点だが、 決して眉をひそめたくなるような暴力や破壊ではない。 一体何がMPAA (アメリカ映画協会)の基準に触れたのか。 どうやら一番の問題は「some sexual content 」、 卑猥な言葉や性的な描写が成人向けと捉えられたらしい。
確かに、際どい言葉や表現は結構出てくる。 特にリース・ウィザースプーン演じるローレンの親友は強烈。 一児の母の設定でSEX万歳主義。 恋人を決めかねるローレンには、 「私が両方と寝て、良かった方を推薦する」とアドバイス。 お子ちゃま達のいる部屋で、大声で危ない発言をしまくり、 回りの大人が思わず自分の子供の耳をふさぐ、なんてシーンもあった。 結局のところ、このエロいお母さんの卑猥なジョークの一部がカットされ、 『Black & White』のレイティングはPG-13 (保護者の注意は必要だが、視聴・入場制限なし)に落ち着いた。
決着がついたのが、公開わずか2週間ちょっと前という慌ただしさだった。 この結果は様々な映画情報サイトで伝えられ、 「スパイ対スパイ映画のレイティング戦争、ついに終結」と同時に、 「喜べ! キッズ」のコメントが踊った。 というのも、やはり「それほど性的表現に問題があるか?」というのが大方の見解だったからだ。 今となっては、どんな卑猥なジョークだったのか解らないが、 アクションと同じくらいこの作品を楽しくしているのが登場人物の会話の妙だったので、 カットされてしまったのは少し残念。 しかしもちろん、ジョークの1つが減っても、 それを上回る圧倒的な本気の悪ふざけとユーモアがあるので問題ない。
そしてふたを開けてみれば、10代の観客からは好評のコメントが多数あがっている。 特に、「子供達へ価値ある情報を」がモットーの米メディアレビュー団体「Common Sense Media」の HPに掲載されているティーンエージャーの評価は、軒並み4つ星か5つ星。 「まぁ、ちょっとsex talkはあるけど面白い!」と大絶賛。 ノンストップのアクションとユーモアを、大人も子供も楽しめること間違いなしだ。
